長居に行ってきました。
最終スコア31−7で関学が立命を下しました。
これで順位も確定し、関学は京大にも立命にも勝ったのに甲子園へ進めないという、ある意味歴史に残る年になりました。
詳細はまた帰ってから…
<追記>
21日にすでに関西大学カイザーズの全勝優勝が決まり、例年なら勝った方が優勝というシチュエーションで、最高の盛り上がりの中で迎える「日本最高峰」のゲームが、今年は2位争いとなってしまいました。
心配された集客も連盟発表でわずか7千人(例年なら少なくても2万人は入ります)。
いつもなら座れないような、良い席に陣取ることができましたが、メインスタンド側の立命応援席もガラガラ。
こういうシチュエーションで、どんな試合をみせてくれるのか、ファイターズとパンサーズの意地を観に行ってきました。
最初のキックオフは、関学がレシーブを選択。最初のプレーはショットガンからQBの後ろにRBを横切らせるプレーアクションパス。立命は見事にRBに反応してしまい、パス成功。第1プレーが気持ちよく通ったことでリズムに乗り、ラン・パス織り交ぜて敵陣へ。
レッドゾーンまで迫るものの第4ダウンまで追い込まれると、関学ベンチは迷わずギャンブル!これが通って、10ヤード付近へ行くものの、またしても第4ダウン。そしてもちろんギャンブル。これも成功して、最後はQB浅海からの「へなちょこパス(?)」なスペシャルプレーで、たっぷりと時間を使ったドライブをTDに結びつけました。
対する立命は昨年のMVP・QB松田からのパスを中心にして攻め込み、あっという間に同点に追いつきます。
「あんだけ苦労して取ったのに」という迫力を見せつけて、第2Qへ。
第2Qでは、関学の攻撃ラインがサイドから進入を許す場面が目立つようになります。それでも何とか、松岡のランと萬代へのパスをキープレーにして進んでいき、敵陣に迫りますが、ここでもFGは選択せず、ギャンブル。しかし、今度は失敗しました。
立命の攻撃は、自陣奥深くからとなり、関学の守備がプレッシャーをかけつづけ、パントに追い込みます。
関学の攻撃も思うようには進まず、パント…とみせてPに向かって後退した選手に手渡し、スペシャルプレー成功。結局この日、パンターに本来の仕事(パントキック)はありませんでした。
この後、QB浅海のスペシャルプレーが再び成功したり、ライン戦では苦戦するものの何とか前半終了間際に加藤→萬代のTDパスにつなげて14-7と関学がリードして後半へ、という展開になりました。
後半にはいると、関学のディフェンスが大活躍。ラインやブリッツに入ったLBが再三サックを決め、DBも完璧にパスをカバーし、立命攻撃陣に仕事をさせません。
守備の活躍にこたえるべく、オフェンス陣はノーハドルで攻め込んでいきます。数々のスペシャルプレーを決められて、いささか混乱気味だった立命守備は更に浮き足立ったように見受けました。
これまで割としつこく、ランは松岡、パスなら萬代を中心に使ってましたが、随所にプレーを散らし始めていき、ゴール前で選んだのはショットガンからのオプションプレーで、QB加藤がキープして、ど真ん中を駆け抜けました。KG21-7Ritz。これまでなら、こういうプレーの時はQBに浅海を使っていましたが、完全に裏をかかれたようです。
点差も開き、時間もたっぷり使われ、と立命としてはどんどん追い込まれ、知らず知らずのうちにパント抜きで攻め込む関学のペースに完全に乗ってしまったようです。
この後も関学守備陣の健闘は変わらず、立命としても無理筋とわかっていても状況的にギャンブルせざるを得なくなり、更に点差が開く事になってしまいました。
久々にカウントダウン、久々に勝利の花が咲くのを観ることができました。去年は見せつけられて悔しかったですから、少しは溜飲が下がりました。
(去年は敗北。一昨年は甲子園ボウル、関立戦とも敵攻撃中に試合終了でした)
最終スコアは、写真の通りです。
なお、この日吹奏楽部は定期演奏会の日になっており、現役諸君の代わりに若手のOBが応援演奏を繰り広げていたようです。
どうも、お疲れさん。
試合としては、「2位争い」という位置付けになってしまったこの試合に向けてのモチベーションの持って行き方の差が出たんではないでしょうか。
関学は例年以上に、この日のためにいろんな戦略・プレーを準備してきて、遺憾なく発揮できたように見受けました。この難しい位置付けの試合に向け、これだけの準備をしてきた関学スタッフに、素直に敬意を表したいと思います。
立命は今シーズンヘッドコーチを替えたばかりで、その辺のモチベーションの保ち方が難しかったでしょうね。
さて、関西学生アメフトもリーグ戦全日程を終了しました。
順位は次の通りです。
(1)関西大学カイザーズ (7勝)
(2)関西学院大学ファイターズ (6勝1敗)
(3)立命館大学パンサーズ (5勝2敗)
(4)同志社大学ワイルドローバー (4勝3敗)
(5)甲南大学レッドギャング (2勝4敗1分)
(6)京都大学ギャングスターズ (2勝5敗)
(7)神戸大学レイバンズ (1勝5敗1分)
(8)近畿大学デビルズ (7敗)
関西大学は、次週の甲子園ボウル出場決定戦へ出場し、名城大と戦います。
関西代表としてポストシーズンでの健闘を…。(『こんなことなら関学や立命が出ていたら』というような声が上がらないような試合を期待します)
神大・近大は12/20の入れ替え戦へ回ります。
気が早くて鬼が笑いそうですが、来年のリーグ戦は第5節で関大×立命、第6節が関立戦、最終第7節で関関戦です。
今年の関大は、2強がまだ仕上がる前に足許をすくった形になりましたが、来年は仕上がった後の2強と対決することになり、まさに真価が問われる事になりそうです。(もちろん負け惜しみですが)
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