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意地とプライドの激突

毎年この季節は、アメフトの記事が中心なんですが、今シーズンは私自身がやや忙しい、と言うことに加え、第3節・第4節のショックが大きく、ずるずると何も書かない状態でした。

ここまでの関西学生リーグの状況です。

立命館、関西学院、関西の3校が全勝で迎えた第3節、関関戦が行われました。

試合は関学やや優位に進みますが、レッドゾーンまで攻め込むものの詰めが甘く思ったように点数が伸びない、という関学にとってストレスのたまる展開に。そして、後半逆に2本のタッチダウンを奪った関大が17-13と逆転勝ち。

翌第4節、関大は立命館と再び全勝同士の対戦。関学に勝ったものの、関学が調整途上の状態だったこともあり、立命優位は動かない、と思われた試合でしたが、リーグ優勝の行方を占うビッグゲームになったこともあり、会場も急遽京セラドームに変更して行われました。

試合は、大方の予想を裏切りがっぷり4つの展開となりました。前半7-7で迎えた3Qに関大が勝ち越しTDを奪い、結局そのまま逃げ切り。

この時点で、関大は残り甲南、近畿、同志社と下位との3試合を残すのみ。全部勝てばすんなり優勝して甲子園ボウルトーナメントへ。例え1敗しても優勝して甲子園ボウルトーナメントはプレーオフという状況。

立命・関学は関大が1敗してくれた場合のみ、関立戦の勝者が同点優勝となり、関大とのプレーオフの道が残されている、いわば自力優勝はなくなってしまい、他力も(関大の残りが下位校だけに)期待できない絶望的な状況に追い込まれてしまいました。

そんな中迎えた伝統の「関京戦」

京大は前評判は高かったものの、開幕戦で関大にこてんぱんにやられてしまって調子に乗れず、不振の近大に1勝したのみ。入れ替え戦出場も視野に入れざるを得ないほどの状況。

優勝という目標が遠く霞む関学。下位で苦悩する京大。優勝の行方にも関係のない一戦。

でも、この一戦は周りの状況がどうであろうと、全く関係なく特別な戦いなのです。

で、その特別な戦いが昨日行われました。

現場には行けませんでしたが、深夜録画中継をしてましたんで、これを観ました。

放送開始時間を勘違いしてまして、テレビをつけたら前半終了17-7と関学がリード。

しかし、私がつけたときはちょうど京大にモメンタムが来まくってたところでした。

今季関西のリーディングレシーバー・WR中村(膳所出身ですねん)へのパスを中心に攻め、TDで17-14と追い上げ、直後のKG攻撃をインターセプトして、FGでとうとう同点に。

TV解説は京大OBの東海辰哉氏と関学OBの前島純でしたが、東海氏は「私なら3回中村君にパスを投げますね。それでTD取れますよ。なんせ絶対ミスしませんからね」というくらい凄みのあるプレーでした。マークしていたのは関学#28三木でしたが、(三木も岡山東商で甲子園に出て、ファイターズでも1年の時から出ているアスリートですが)パスインターフェアの反則を連発してましたが、正直反則でもしないと止まらないという状況でした。

4Qに入っても京大の勢いは止まらず、パスに加え、桐原のスニークが面白いように進み、最後は中村をおとりに使ったWR坂田へのパスがヒットしてTD。17-24と逆転に成功しました。

関学も黙ってはいません。今シーズンQBレーティング独走中の加藤からのパスが冴え、最後は萬代へのパスがヒットしてタッチダウン。23-24となったところで、残りは4分。攻撃圏が回ってこないことも想定して、2ポイントコンバージョンを選択し、再び萬代へのパスで成功25-24と再逆転。

ここからが、両軍必死の攻防。京大はスニーク、オプションなどのランとパスを組み合わせ、4thダウンギャンブルも乗り越え、何とか敵陣に切り込みます。(東海氏は相変わらず中村へパスを投げればいいだけ、と主張しております

じりじりと進まれながらも、何とか25ヤード付近で耐え、京大は42ヤードのFGを選択し、キッカーに全てを託します。時間は試合終了まで残り30秒足らず。42ヤードというのは、微妙な距離ではありますが、京大K前川はしっかりと決め、喜びを爆発させます。極度の緊張とその緊張からの解放で過呼吸にでもなったのか、フィールドに倒れ担架で運び出される事態にまでなりましたが、その担架の上でも喜びがおさえきれない様子でした。25-27再々逆転。

関学に残された時間はわずか18秒。

京大のキックオフは、少しでも時間の消費を狙ったゴロキック。2列目の選手が拾って、後方のエースランナーRB松岡へトスして、前進を図るが、大きなゲインにはならず、自陣42ヤードまで。残りは15秒。

一発しかない関学は加藤の肩に全てを託し、萬代へ起死回生のロングパス。これが通り、一気に敵陣15ヤードまで進む。すぐにスパイクして、残りは4秒。

最後はK大西に勝敗の行方が託されることに。大西は、前年の立命戦でこの人同じ舞台のユニバーでFGを2本外す、という悪夢のような経験をしていましたが、そのことが頭をよぎることなく見事に集中して、真ん中からキック成功。キックと同時にタイム・アップ。

最終スコアは

関西学院大ファイターズ 28-27 京都大ギャングスターズ

となりました。

両校のリーグ戦での立ち位置や試合の位置づけなど、全く関係なく目の前の敵に対して「こいつらには絶対負けない!負けられない!」という意地とプライドのぶつかり合いを見せてもらいました。プロスポーツとはちがう、「対抗戦」の原点のような戦いでした。

試合が終わった後の主将でもある京大QB桐原君の清々しい顔を見ると感動して涙があふれてきました。それくらい凄い試合でした。

放送終了は夜中の2時過ぎでしたが、しばらくは目が冴えて眠れませんでしたわ

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